スポーツシンポジウム「プロ野球が地域を変える」
2005/1/20
 久々に「俺の時間を返せ〜〜!」と言いたくなる以上に酷いイベントに付き合ってしまった。まあ、自分から進んで参加を申し出たのだから仕方がないが、主催者が、河北新報社、仙台市、仙台大学というところに大きな問題を含んでいる。
 曰く、「仙台市、お前もか!」
 パネラーの酷さはパネラー自身が悪いわけではなく、選んだ人やコーディネーターのぼんくら脳に依存しているわけだ。河北新報には人材は五万といるはずだが、まあ酷いコーディネーターを選んだものだ。まあ、自分でやりたかったのかもしれないが、聞いているほうはいい迷惑である。ああいうおばかな編集局長はさっさと首にした方がよかろう。
 栗山秀樹さんやキーナートさんの講演は非常によかったが、その後のパネルディスカッション(?)が酷すぎた。やはり私は19:30で帰るべきであったが、まあ、怖いもの見たさに見るのもいいかもしれない。
 が、やはり19:40からの長い1時間15分の時間は一生かえってこないと思うと忌々しい。
 
 さて、何がひどかったか。
 一言で言えば、楽天野球団ができて、2ヶ月もたったのに、「地域密着」について、球団ができる前と同じようなひたすら抽象論と、ピントが外れたコメントに終始したのである。登場した仙台大学教授は場違いなだけではなく、ゼネラルマネージャーの名前を再三再四にわたって間違えるなど、失礼極まりなく、人生をもう一度やり直してもらいたいくらい酷い者であった。同じ教える側の者として、キーナート氏に心よりお詫び申し上げたい。
 大学の教授職を辱めた罪は重いが、問題の本質は他人の名前の間違いではない。青年会議所の場違い青年のピントはずれな指摘以前の、コーディネーター氏の質問自身の問題であり、仙台大学の教授氏や青年会議所氏に、その責はない。
 また、楽天の地域密着の具体性が見えない、とかいう指摘は、では自分が何を求めていくか、ということの裏返しであることを気づいていない、あまりにも幼稚な言である。
 確かに、青年会議所氏の言葉多くして、中身ゼロというのも、あまりにも酷いものではあるが、河北新報社のコーディネーターの酷さは筆舌に尽くしがたい。
 まず、全く焦点が絞られていない。
 既に、キーナート氏の基調報告にあるような地域密着のあり方を楽天側が示しているのだから、それを掘り下げるべきなのに、あさって、どころか、明々後日の方向にもって行く能天気さはどこから出てくるのであろうか。
 本人はきっとそこにいる500人の時間を奪っているという自覚など、微塵もないだろうが、聞いている方は、「どうしたら地域密着で貢献できるか」とか「どうやってプロ野球と付き合っていったらいいのだろうか」とか、より具体的な方策を知りたくて、うずうずしているに違いないのに、ひらすら抽象的な回答を求めてしまう。
 その点、既にプロ野球団の街に住む、棟方さんの明解な回答は非常によかった。明解すぎて短くなることもあって、青年会議所氏の冗長な回答に比較するべきもない。栗山さんのそれも焦点が明解でよい。
 問題は仙台市の2人であり、何を言いたいのか最後までわからないだけでなく、全く焦点ボケしたベガルタサポーターへの指摘までする、という、馬鹿さ加減(サポーターは1ファンであり、義務でサポーターをやっているわけでは断じてない! お前に、楽天も応援しろ、などという、くだらない指図まで受けたくないわ! )であった。最後まで2人のパネラーのいた意味がわからなかった。
 せっかくマイチーム協議会ができたのだがら、より具体的な活動の中身や今後の方向性を話すべきなのに、協議会がまるで意味のない団体のように話すだけでなく、ひたすらイベント実施団体のように、二言目には「イベント、イベント」といっていた。念仏なら一人でやってもらいたい。
 ただ、これもそれも、すべては問いかける側の問題だ。
 たとえば「あなたは具体的に、まず何を実行しますか?」とか問えばいいだけの話なのだ。あるいは球団による小学校訪問に際してならば「小学校訪問に際してあなたなら何を手伝いますか?」と聞けばいいのだ。仙台市の代表でもない2人に、仙台市の代表のような位置づけにし、かつ、抽象的なことを聞いたら、2人は、その気になって、訥々と代表気分で話すだけである。
 地域密着は人によってそれぞれその捉え方は違うのだから、具体的な行動計画やプランを自分の言葉でしゃべってもらえばいいのである。得意になって話すような問題ではないのだから、元々そういうたずね方をすべきではない。

 結局、とどのつまり、河北新報社自身が地域密着を、依然捉えきれないでいるのであろうか。ところが、市民の中には、応援団を作ったり、応援歌作成に精を出したり、ボランティアはどうかと心配したり、結構具体的な動きが出てきているのに、新聞社のくせに気づかないのだろうか。
 いや、コーディネーターの編集局長の恐らくは独りよがりなのだろう、と思う。なぜなら、それなりにするどい記事は、河北新報にあふれているからである。
 ともかく、以前河北新報社が主催したイベント(10月12日)では、アイリスオーヤマ社長のドーム球場話や、横山英子氏のボランティア論が出て、溜飲が下がる思いがした(その他、二宮清純氏、坂井保之氏が出席)のだが、今回はとんだイベントであって、たいそうがっかりして家路に着いたわけである。
 でもまあ、河北新報としては、元日の企画や、最近の北海道日本ハムファイターズの先例を探った企画など、非常に見るべきものが多いのだが、今日はどうしたものだろうか。同じ新聞社とは思えないような、トホホ企画である。

 今後の、より優れた企画を期待するしかない。

 結局、河北新報の陰謀によって、未だにわからなくさせようとしたのかもしれない。“地域密着”を。
 深読みすれば、地域密着は河北新報でこそやろうと深謀遠慮しているのかもしれないが、もはやその段階ではないことは、河北新報自身が知っているはずだ。こんな大外れのイベントをするために購読料を払っているわけではないことを知ってもらいたいものだ。