新車両、利府へ
 たまには鉄っちゃん系のお話を・・・(笑)。
 3/18のダイヤ改正を前に、2/1の利府一番列車(仙台6:19発, 4421M)から、E721系0番台 4両編成が投入された。1/31まではこの2往復には、455系6両編成(3両×2)が運用されていたので、格段の差がある。
 4両編成の車内は1,3両目にトイレがあり、非常に明るくさわやかな感じがある。一方で、通路にはすべてつり革が配置されて、大都市近郊電車の趣きである。窓は大きく開放的で、手で下方に押してあけるタイプ。シートはドア(3ドア)間に2つのボックスクロスシートと2人用のロングシートが配置されている。
 クロスシートは急行用車両(「まつしま」とか使われていた)455系と違い、横がかなり狭い。男性2名が横に座るとかなり窮屈な感じだ。足下はかなり余裕があり、窓際にはドリンクホルダー的な小さなトレイがついている。トレイにはドリンクが2つ入るような丸く浅い形をしているが、ここに乗らないでくれ、という注意書きには苦笑。
 2/2は朝から雪模様で、E721系列車(東急車輌製)は雪の中到着した。雪の中のE721系列車というのもなかなか趣があるが、岩切では3名ほどの人が早速デジカメで車両を撮っていた。非常に寒い朝であったが、セラミックスヒーター配置のシートはほどよく暖かく、ドアを開けても足下に寒風が入ることもなく、中々快適であった。
 そのドアは、仙石線の205系3100番台列車と同様な大きな「開」印が外側に、やはり大きな「開閉」印が内側について、お年寄りにもわかりやすいボタン設置になっていた。寒くて不評な701系のドアボタンよりも大きくて見やすいが、ドアチャイムも701系がピポピポと2回なるのに対し、E721系では1回であった。なぜ2回が1回になったかわからないが、冬場の仙台は寒いためドアを必ず閉めることが多く、そのため何度も開け閉めが行われるので2回ではうるさいのかもしれない(笑)。ただ、E721系も閉まるときは2回だった。
 その不評の701系列車は利府−岩切間は2両ワンマンで運用されているほか、朝晩の仙台直通に投入されていて、ドアが開くと非常に寒い反面、座面は異常に暑く冬場に汗をかいたり低温やけどをするような状態(苦笑)を敵役にすると、E721系の快適さはすごいとしかない。ただ1点前述したようにボックスクロスシートの横幅が狭く、719系のクロスシート幅よりも狭い。ただ、719系の集団見合い型セミクロスシート配置よりもE721系の配置の方がしっくりくる(笑)。
 加速や減速の性能はさすが。2/1から運転士の実際の経験をつむ作業に入ったせいもあり、かなり丁寧な運転ではあるが、それをひいても、がくんとは全くこない、スムーズさが乗客にはうれしい。2/2雪の利府には運転士と補助1名、車掌1名と補助1名という4名体制できた。仙台空港乗り入れの電車E721系500番台やSAT721系(仙台空港鉄道所有)のものとほぼ同じものなので、開業・ダイヤ改正前に乗車できて、なんとなく優越感を覚える。
 右の写真は仙台駅でのE721系電車。雪の中を利府から来たので、前面下部には雪がついている。全体的に柔らかな感じを受ける。