キリンカップ問題:


時々刻々
6/5(月)

今日になっても、6/11のお知らせが来ない。
すぐに、町内会長に連絡をとる。
すると、回覧板で、お願いをまわすという。
お願いだけで、他はないか、と尋ねると、町内への違法駐車がないようにチェックポイントをつくる、と警備が言っている、という。
これは、おかしい、警備側の一方的な通告ですね? と尋ねると、「そうだ、しかも、直前になって通告してきたので、今、私がワープロを打って、町内に配ろうと思っている」と会長はいう。
警備会社が最初に計画したのは、こうだ。町内に通じる道で警備員をたて、そこで、住所と氏名などを告げて貰って、確認の上で通って貰う、という。
これでは、町内の住民に多くのロードを課すこととなってしまう。
それに、これは変だ。町内会に全く事前協議なく、警備会社一存で町内の運営に関することにタッチされるのは、絶対におかしい。

早速、利府町役場に電話する。
利府町役場・教育担当係の話では、「キリンカップをやる、ということくらいしか聞いてない。警備会社に全部任せてあるようだ。詳細はグランディ21に聞いてください。」との返事。
呑気なような気がするが、町も情報が入ってこないことに、いらだっているようにも思えた。

早速、グランディ21に電話する。
すると、なんと6/10から駐車場を開けて、徹夜組への対処をするように言われている、という。
加えて、グランディ21ではよくわからんので、県のサッカー協会に聞いてくれ、と言われる。まるで、たらいまわしだ。
県サッカー協会は、電話が通じないので、ファックスを打つことにした。


「キリンカップサッカーの交通対策について」

前略
来る、6/11キリンカップサッカーがありますが、その交通対策はどのようにおとりでしょうか?
菅谷台団地は、宮城スタジアムのすぐそばで、5万人の人手に戦々恐々としております。コンサートですら、無法駐車が多く、何度かパトカーに巡回していただいております。
あと、1週間に迫って、何ら、住民に説明がありませんので、確認させていただきたいと存じます。
折り返し、お電話をお願いします。
草々


念のため、キリンカップインフォメーションに電話する。
なかなかかからなかったが、電話がかかり、上記のことを伝える。

すると、警備会社から電話が来る。
警備会社の責任者によると、町内会長には説明した、と言う。
それは町内会長に確認したから知っている、と答える。
「だが、町内に何の相談もなく、勝手に警備方法を決めたのは、遺憾だ」と伝える。
「しかも、1週間前になって、ようやく、というのは、絶対に解せない。」とも。
警備会社がいろいろと頑張っているのは評価もする。が、町内の治安とかそういうものは、町内会で決めたようにやっているのだ。突然、よそ者が勝手な真似をして、しかも、ガードマンが町内を歩き回るという。
自治があるのだ、町内にも。
余りにも勝手ではないか。
とにかく、6/11のことを、これから白紙に戻すわけにはいかないので、会長と電話で話し合い、町内に通じる道に、バリケードを設け、そこで町内会で発行した「通行票」を見せて、スムーズな通行ができるようにしたい、との結論に至った。
町内へのスムーズな通行ができないと、幹線道路に影響し、ひいては、キリンカップの渋滞を、もっとひどくさせるではないか、と、会長とも話した。
夜も遅くなったので、この日はこれで終わった。
が、インフォメーションセンターの係員は、県サッカー協会は月曜休みだから、今日はだれもいないといっていたが、大イベントの前に、それはないだろうと、思った。
依然として、県サッカー協会からは何も言ってこない。


6/6(火)

10時になっても、県サッカー協会の人からは何も電話が来ない。
そこで、再びファックスを出すことにした。


「キリンカップサッカー対策について」

前略
昨日、キリンカップ担当の方と話しましたが、菅谷台町内会としては、次の点をお聞きしたいと思います。
1)キリンカップ開催に関するビラが60枚しか町内会に配られず、これは回覧板にしかできません。回覧板では留守の家庭があるとダメですし、回覧板が回ったときにその家庭内に不在の方の閲覧ができません。事の重大さを考えると、各家庭に配布するのが適当と思います。至急(6/7までで)会長・酒井宅にお届け下さい。
2)交通対策。現在、ゲート位置の地図を会長の酒井が作っております。また、ゲートで菅谷台の住民がスムーズに通れるように、住民にバイクを含めて車1台ずつの通行票を配ることにしました。これらの作業は菅谷台町内会で行っており、町内会の予算を使います。これは主催者側が用意すべきものと考えますが、協会のお考えはいかがでしょうか? 
3)前夜、10日はサポーターが多く詰めかけると思います。その辺の警備体制について、詳細を文書でお送りください。電話ではダメです。
4)交通事故、傷害事件などが万一起こったときの対応はどうでしょうか。団地内への車の規制はできたとしても、人の規制はできないでしょう。ガードマンだけで対応可能とお考えでしょうか。対応策を文書でご回答ください。
 以上、今回のお宅様の対応の遅さ、お粗末さは、町内会としても憤りを感じております。町内会がなぜ、各家庭への通知の書類の作成等を代行しないといけないか、また、期日まで1週間を切ってなお、わからない部分があるのか、など、極めて遺憾です。今後かかる情報不足などがないように、強く求めます。
草々


後から考えると、杞憂であったし、かなり強く言いすぎた、と反省しきりの文章であったが、ファックスで送ってしまったものは仕方がない。
午前中は講義で、午後は終日、会議なので、今日は連絡がとれそうもない。
講義中、サッカー協会の理事長から電話があったようだが、その後は連絡をとれなかった。
昼間、空いた時間に、警備会社と確認をとった。
とにかく、町内のゲートの位置とその日のお知らせを町内全体に巻きたいので、用意してくれ、と伝えた。
相手は回覧板では、というので、菅谷台町内は、若い世帯が多く、昼間は留守が多いので、回覧しても必ず全世帯が見るとは限らない、と伝え、必ず、全世帯分の、警備体制のビラを作ってくれ、と伝えた。
ここまでは、完全に喧嘩腰である。
なにせ、火曜日になっても、町内には何一つ知らせていないのだから。
火曜日の午後になって、回覧板として、キリンカップが開かれるので、ご協力をよろしく、というビラが回った。それだけである。このビラは水曜日の朝、朝刊各紙に挟むこまれたが、そんな、挨拶文など、何の意味もない。


6/7(水)

朝、再び、キリンカップインフォメーションセンターに電話を入れる。
とにかく、警備会社ではなく、サッカー協会と話がしたいのだ。
なぜか、8月のオールスター戦でもこんなことでは困るからだ。
折り返し電話があるというので、待つ。
また、警備会社の人だ。ここで、新しい情報を聞く。バイクと自転車なら、いくらでも駐輪場があるので、それで来て貰いたい、と伝えてあるので、ゲートでは、自転車とバイクは無確認で通す、と。
こちらも、町内の人がバイクや自転車で、通行票を持って通るのは面倒だし、問題だと思ったので、それで了解した。
ようやく、県サッカー協会の若い人から電話があった。
「町内に通告だけして、あとは知らないというのは、サッカー協会の体質か?」と言うと、むっとしたようだった。
だが、作業が非常に遅れていることを伺わせるように、「しらかし台にはまだサッカー協会としては、何も伝えてないかもしれぬ」と、驚くことを言う。
キリンカップをやる、というのだ。5万人の人が来るのだ。周辺の道路は大混乱。団地の人はその日は、一歩も外に出られないのだ。
それは、当然というのか。
結局、委員会での反省点にする、という返事で、納得せざるを得なかった。

塩竈署と打ち合わせる。
事件、事故があった場合は、警備会社の人ではなく、塩竈署に直接電話を入れることで納得して貰った。
次は、JR。こちらに電話しても、何も聞いていないという。
これには驚いたが、後日、事実だったことがわかった。
この日、警備会社の人が作った、6/11当日の警備体制のビラが600枚会長の家に届いた。
とにかく、警備会社の努力には敬意を表する。

一方、ネットワークを通じて、町内会の立場を伝える必要があると思い、仙台メーリングリストと、ブランメルメーリングリストに投稿し、また、yahooの掲示板など、いろんな掲示板に投稿した。
ブランメルMLのメンバーからは好意的な協力のお申し出が多くあり、メンバーが他に情報を流してくれたのは、非常に大きな力となった。

ここで改めて、心より感謝申し上げる。


6/8(木)

この日は、朝から警備会社と打ち合わせた。
6/9に並びが出た場合は、シートだけにしてもらって、帰って貰うこと。
6/10は、A駐車場を開けるので、そこで夜明かしをしてもらうこと、などを了解した。
午後、駐車場の確認をした。A駐車場は、グランディ21、C駐車場は、県サッカー場。ここまでは、事前に会長から聞いていたことと同じだ。ところが、B駐車場が、グリーンマートというではないか。事前情報では、利府町役場建設予定地を使うことになっていたはずだ。おかしい。再度確認すると、そのようである。
ところが、6/11当日、B駐車場は、利府町役場建設予定地になっていた。どういうことか、わからない。情報が警備会社内でも混乱していたとしか、思えない。

夜、7時から、町内に配布する、通行票の印刷が、3丁目の集会所で始まった。10時半までかかった。
明日、ホームページを立ち上げて、町内会のお願いと、持っている情報を流す決意をする。


6/9(金)

朝からホームページを作って、公開した。
一方、警備会社と連絡を取り合った結果、試合当日の、本部の臨時電話番号を聞くことができた。こちら側も、私の自宅の電話とPHSを教えた。
また、利府駅の駅員さんと話し、11日当日の利府線の状況についてきいたが、定時電車の時刻変更しか知らされていない、と言う。
仙台−岩切間の増発については、事前にJRから情報を得たので、ホームページにはその旨を載せた。
念のため、宮城交通の利府営業所に問い合わせたところ、臨時便は出さない、という。
会長と連絡を取り合い、2年後のワールドカップに向けて、近隣の町内会と連絡をとりあって、対策協議会を作ることで、合意した。
この日は、朝から、私の父のがんばりもあって、町内全戸に、通行票を届けることができた。やれやれだ。


6/10(土)

いよいよ明日である。
早朝、スタジアムに行ってみると、すでに並んでいるようだった。その他は普段の土曜日と全く同じ。
宮城交通利府営業所によってみた。
やはり、臨時便は出さない、と言った。
どうも歯切れが悪いようなので、出すかもしれない、と思い、ホームページでは、利府まで来ることを強く勧める文章にしておいた。
結果的に、朝から臨時便を出したようだ。
話を聞くと、車両のやりくりができたから、という。
塩釜営業所からも増援してもらっての、臨時便だ。

さて、6/10夜。
町内を回るとすでに、10台程度の違法駐車車両があった。役員総出で、排除する。
これは、早朝が勝負だな、とも思った。


6/11(日)当日。
朝、5時前から、町内を回った。
やっぱり、いるいる。空き地で、青空駐車だ。
まだ寝ているようなので、そのままにしておく。
6時過ぎ。警備の責任者と話をする。
こうして、長い一日は始まった。

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