村井知事に問う「最後に残ったツケ」って何だ? 質問する記者も記者だが、答える知事も最低だ。 お馬鹿な質問とお馬鹿な回答が、この県の“程度”を物語っている。 1/12の記者会見で、W杯開催地に立候補しなかったことについての理由を述べている。そのこと自身は非常に良いことと思う。2002年のW杯開催地で立候補しなかった開催地としての見識を発表するわけであるし、県民への説明責任があるから、立候補見送りの結論のあとの最初の記者会見で述べることは本当に良かった。 前半の説明は、見方にもよるが県の考え方がよく出ていていいと思う。私とは意見が違うが、そういう見方が多数を占めるかもしれないと説得される。まあ、100万円が惜しいかという感じはどうかな、とは思うが。 県の名前を全世界に宣伝する機会になり、富県宮城県を目指している知事としては100万円の宣伝費は決して高くないのではないか。 またきたらどうしようか、というのは、私なら決まってから考えればいいのではないかと思うのだが、県の頭の固いお役人は違うようだ。 FIFAの規定なんかはくるくると変わるから、その基準は放っておいてもいいのだろう。改修費は後で考えればいい。2018年になってもまだ、宮城県は貧乏であるし、その前に収支を改善する気が全然ないことを、大声で公表することもなかろう。 この辺はお馬鹿な役人(教育庁スポーツ健康課の人々?)が書いたシナリオなのでしょうがないか。 問題は、100万円が安いか高いかだけ。 それで判断して、立候補しない、というのであれば、仕方がない。 まあ、ここまではいいが、その後がお馬鹿な発言である。引用しよう(したくないほど、ばかばかしいが)。 「2002年のワールドカップで3試合を宮城で行いましたけれども、結果として、後に残ったツケというものと経済効果を比較衡量した場合、最後に残ったツケの方が大きかったと、わたしが判断したということであります。(今回も)同じようなことになるのではないかと考えたということです。」 “ツケ”って何だ。 宮城県の財政を悪化させたことか? 巨大な箱物が残っていることか? その箱物に毎年多額の管理・運営費をつぎこんでいることか? もしそうなら、“ツケ”を“ツケ”のまま、放っているのは、どこのどいつだ? 他人事のように“ツケ”ということ自体が、知事という自覚がないことを雄弁に物語っている。 他人事のように“ツケ”といい、その中身も言わず、わかったような発言をするような、お馬鹿な会見なら、しない方がましだ。 自分自身だけでなく、宮城県全体の信用をなくす。 W杯の開催地として立候補しない宮城県の考えを、日本中あるいは、世界が見ていることを、全く自覚していない。 ご自分の発言の“ツケ”についても、よく考えておいた方がいい。 知事自ら、一回、宮スタでボランティアか接客サービスか何かやったらどうだ? あるいは、箱物をぶっ壊す!と宣言して実行してもいいだろう。 わかったようなことを言っているだけの中身のない発言こそ、迷惑千万。 さっさと、ご自分の発言の“ツケ”を払ってくれ。 大辞泉から 「つけ」 1 支払い請求書。勘定書き。書きつけ。「会社に―を回す」 2 その場で支払わないで店の帳簿につけさせておき、あとでまとめて支払うこと。また、その支払い方法。「―で飲む」「―がきく」 3 運。つき。つごう。 |