2010/07/12掲載
ワールドカップが終わりました・・・
 スペインが延長後半に、オランダ1人退場の後、1点とって優勝したが、いずれにしてもいい試合だった。イングランドの審判は基本的には非常に良いリードをしたが、オランダの最大のチャンスのときのCKをとらず、それが残念と言えば、残念。
 今回のW杯はレフェリーの笛を特に注目していた。
 その中、西村さん、相楽さんが決勝戦の第4、第5審判として入ったことは本当に快挙だった。思えば、準々決勝(オランダ―ブラジル)での主審、副審での試合を止めないスムーズなリードは他のレフェリーの模範であった。踏みつけた反スポーツ行為のレッド。これはテレビのスロー再生で非常によく証明していた。彼に意図的なことがあったかどうかはこの際重要ではない。もしレッドをとらなければ、試合は荒れ、コントロールはできなかっただろう。
 このレッドや、オウンゴールでのブラジルの自滅は、レフェリーのせいではなく、彼ら自身のメンタルティの問題であったことを証明している。
 さて、この試合でオランダがブラジルに勝って、はずみで決勝戦に進んだといっても過言ではない。オランダが相手に先に点をとられたのは、この準々決勝と決勝だけだった。そのオランダはもちろん、日本と同じグループであり、日本はこのオランダに惜敗したのだ。そう思うと、判断に何らかの影響がないとも限らない、オランダ−ブラジル戦に彼ら日本のレフェリーが選ばれたというのは、その公平性、毅然とした態度、そして試合をリードする技術が良かったからに違いない。
 運命の日本−パラグアイの主審はベルギーのデブレーケレさん。彼も毅然とした態度で試合をリードし、要らん笛で不用意にプレーを止めることはなかった。ファウルを止めるのは簡単だが、それを流すのは技術と判断力、勇気のいることである。デブレーケレさんは、ドイツ大会でも日本の試合を吹いているが、負けた国から特に大きな批判が出ていないことが、逆にその公平性を強く印象付けている。
 その意味で、わが日本の西村さんの笛のすごさに本当に素直に敬意を表したい。
 さて、このW杯。ほとんど海外で見ることとなった。特にドイツ−スペイン戦は、ドイツで、ドイツ人と一緒になって、PVを見ることとなった。残念ながらCKからの失点で負けてしまうが、ドイツ人との一体感はこれまでのW杯とは違う、何とも言えない、本当にいい、W杯観戦であった。この試合の主審もゲームをコントロールしていた。つまり、試合を無駄に止めない。逆にドイツもスペインもファウルをもらってタフなのだ。止めなくても十分にボールはその支配側に常にあった。これを冷静に見られるレフェリーこそ、主役の選手たちのすぐ近くで誰にも諭されず見守る、黒子になれるのである。敗戦後、私の隣のドイツ人は「ナイス、レフェリー」と賞賛した。
 西村さん。日本の選手たちに先んじて、決勝戦の舞台にたってしまったのである。J1,J2でいろいろと言われるレフェリーの問題がなくなったわけではないが、彼を目指す第二、第三の西村が出てくることが期待される。
 さあ、J1が再開する。わがベガルタ仙台は・・・

参考リンク: http://ameblo.jp/ishiihayato/entry-10580075723.html