やっと共感できるサイトを発見した.
『醍醐聰のブログ』
である.
『今、問うべきは「何が必要か」ではなく、「必要な物資がなぜ迅速に届かないのか」である』と書
いてある.まさしく,そうなのだ.
いろんなテレビ番組で,いろんなレポートで,いろんな新聞で,みんなが口をそろえて訴えてきた「ガソリンがない,燃料がない,水がない,食料がない」ということについて,
さて,どうそれに応えたのか,という点が報道されないのである.
そういう情報が欲しい,のに,得られない.
このジレンマが,今回のマスコミ報道のすべてだ.

いわく,東京という居心地のよいところにいて,俯瞰するように被災地を見て,被災者視点と言いながら,ガラスの向こうのすべてそろっているサロンからソファに座って,あくまでも同じ視点の高さで,エアコンの効かない,水もなく,体操座りをせざるを得ないわたしたちを覗き込んでいるのである.
それがこの国の「被災者視点」なのだろう.
そんな“かわいそうな”被災者にマイクを向けて,しゃべらさせ,ソファに座る者は「そうだろう,そうだろう」とコーヒーを飲みながら,うなずくのである.
ちょっとましな人は「何が欲しいのではなくて,どうやったら届くのかを考えようじゃないか」と言うが,それで止まってしまうのである.そして,溜息をつきながら,ソファで足を組み替えるのである.
別の番組では,東京の人たちがスーパーなどにいって物資を買いだめに走ることを放送していた.
枝野さんや蓮舫さんの,物資は十分にあるのだから冷静に,という発言が遅すぎると,言及していた.
それはそれでいい.
ただ,
ある女性のコメンテーターが「私もそれに走っちゃった.早く政府が言ってくれないからだ」と発言していた.
あほか.
お前のような奴がいるから,ダメなんだ.
単に政府のせいにしているだけ.
こんなやつをコメンテーターに出している馬鹿な放送局も,放送局だ.
吐き気がする.この国の知能程度を暴露している.
確かに普段なら買占めに走ろうが何しようがいい.それは日本国中,等しく物資が得られるという前提条件であった場合だ.エアコンの効いてソファがありおいしいコーヒーを飲めるサロンにいる者がとなりのコンビニに走って買占めをするのと,明日の生もわからない状況で頭は死ぬほど痒く,体もかさかさし,お腹は減るし,それに加えて寒くて眠れない者が物資確保をしたい状況は,あきらかに差があるのだ.
そういう差を理解しないまま,買占めに走る自分を正当化する者が,少なくとも公共の電波を使うことが許されるのか.
少なくともマスコミは最初の疑問に全く回答していないではないか.
すなわち,
いつまで私たちは我慢していればいいのか,教えてください.

2011/3/18 執筆

中山平温泉から被災された皆様へ
鳴子温泉郷中山平温泉では,被災された方へ温泉のご奉仕をしています.
被災者プランは素泊まり3,150円から食事付きは5150円からとなっています.
少し落ち着いてきたら,温泉でゆっくりしてはどうでしょうか.
詳しくはこちらをご覧ください! pdf形式はこちら

2011/3/17 執筆

被災地からお願いしたいこと!
誤解を受けるかもしれませんが,仙台や宮城県では,原発に対して第一に心配というわけではありません.
また,被災地の現状を伝える放送は確かに重要です.
ですが,被災地はそういうものよりももっと重要な情報があります.
  • ラジオ,テレビは生活情報をメインにしてほしい
  • 水,食料,ガソリンはいつ,どこに来るのか,情報が欲しい
  • 余震は続くのか,どういうのが来るのか,情報が欲しい
  • 安否情報.たくさんあってどれをどう使えばいいのか教えてほしい
  • 目の前にある死の危険の方が重要です.原発情報も必要だが,それをメインにしないでほしい
  • 被災地向けの情報と,それ以外の情報を切り分けて放送することはできないか
  • 避難所間を動き,また不明者を探すための,ガソリンが欲しい
これは,より深刻に困っている人の代弁であります.
放送局やマスコミは是非とも,ご考慮願いたい.

2011/3/15 執筆