コンフェデレーションカップ新潟での交通規制

新潟でのシャトルバスの紛糾は有名になってしまった。
さて、このときの交通規制はどうだったのだろうか。

1・交通規制について
交通規制が行われますので御協力をお願いします。
5月31日(木)、6月2日(土)、6月4日(月)
午後4時〜午後11時まで
スタジアム周辺は観戦客の方のマイカーの乗入れはできません。

2002年FIFAワールドカップ新潟県推進委員会事務局/新潟県警察
TEL025(280)5272

とのこと。
キックオフが19:30だったし、新潟市内に近いので、抜本的な交通規制はできなかったみたいだが、これでは、ほとんど何もしなかったに等しいではないか。
実際、日本−カナダの試合の5/31には、暴動こそ起こらなかったものの、シャトルバスを待っていて、試合の半分を見損ねたという、前代未聞の事件が起こった。
読売新聞新潟支局は次のように伝えている。

JR新潟駅前の駐車場に作られたバス乗り場は一か所しかなく、一時は乗客が駐車場からあふれて列が駐車場外に約三百メートル延びた。午後七時ごろには観客の雰囲気が険悪となり、県はトラブル防止のため、周辺のボランティアを引き揚げさせた。結局、試合開始までにスタジアムに着かなかった観客も続出した。県は「スタジアムまで歩いて四十分というのを、もっとアピールすべきだった」と話している。

まさしく、後の祭りである。実際、試合後も混乱があった。
この経験は、日本−カメルーン戦には引き継がれたが、多くの反省点を残したといえよう。
さらに、新潟では次のような呼びかけをおこなった。

2・交通量削減について

5月31日(木)、6月2日(土)、6月4日(月)
試合時間 午後7時30分から午後9時30分ころ

交通混雑の緩和のため交通量の削減に御協力をお願いします。

   ●マイカー、業務(事業)用自動車の利用を控える。
   ●バスや電車などの公共交通機関を利用する。
   ●荷受けや配送は交通規制時間を外す。
   ●新潟駅南口方面への車の利用を控える。

これは、笑止!である。
車が住民や商人の足である限り、こんなことに協力する人は少ない。
これを考慮に入れて、交通アクセス体系を考えているとすれば、おめでたい人である。
車を使わせない、使いたくない、雰囲気作りとは何か。
それをわかっていない、単なる行政指導であって、誰も守るわけはない。