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問題点を考える
- 駐車場について
- グランディ21全体の駐車場数はどのくらいか。
2002年FIFAワールドカップ宮城・仙台推進委員会のホームページ: http://www.worldcup-miyagi.com/によると、駐車場 7,778台。1台3人平均でも、23,000人。半分以下。
キリンカップのときに動員した、徒歩30分圏内の駐車場を全部借り切っても、5万人は無理。
それよりも、利府街道と周辺の道路に、キャパシティはない。
また、ワールドカップの場合は、外国人が多く、駐車場を確保するのは、二の次であろう。さらに、ワールドカップでは、競技場に入らないサポーターも出てくる恐れが十分にある。
- 電車について
- JRの利府駅が最寄り駅。利府駅について考えてみよう。
ホームは一つ。信号の関係を考慮に入れても、最長6両編成。
1両150名乗車できるとして、1編成900名。
岩切−利府間は単線で所要6分、なのと、利府のホームが一つであることを考慮に入れると、利府での到着から発車までの所要が最短で、5分としても、岩切から利府行の最短運転間隔は17分。
現実には、岩切の到着確認、発車の時間差があるので、20分間隔が最短となる。
すると、1時間で、僅かに3本の電車しか走らせることはできない。
1編成900人なので、1時間で、2700人。4時間でようやく1万人を運べる程度である。
これが意味することは、「利府駅」は、ほとんど使いものにならない、ということである。
- 岩切はどうか。ここからは、歩いて正味1時間かかる。
岩切は東北線の駅で、発着駅になれる設備があるが、ここで敢えて発着させず、陸前山王か松島でやるべきであろう。
とすると、電車の運転間隔は理想的には、5分程度まで短縮できる。
また、ホームは10両編成対応なので、JR仙台管内の最長電車8両を横付け可能だ。
問題は、狭いホームと、地下道。
これは処理能力を落とす最大の要因になる。地下道は2〜3人の横並びがやっと。
かつて、仙石線が仙台駅地上ホームに到着したときは、5分間隔の乗客がやっと処理できる程度だった。仙石線は4両編成。地下道は、6人並びが最大であった。
つまり、8両編成が5分おきに岩切駅に来ても、さばくことは不可能なのだ。
岩切駅の地下道を考慮すると、満員電車を仮定すると,、8両編成電車は、20分間隔でやっとである。
満員を考慮せず、夕方の通勤客程度(つり革全部が埋まったくらい)と考えると,仙台で標準的な4〜6両編成を考慮して、おおよそ、8分間隔で、岩切駅での降車処理が可能ということになる。
キリンカップでJR東日本が最短の運転間隔を9分に設定したわけは、岩切駅の構造にあったことがわかる。
つまり、あの地下道を広くするか、あるいは別に出口を作らない限り、岩切の処理能力は、8両編成(満員=150×8=1200人)20分おきが限界であるので、1時間あたり、3600人となり、3時間で1万人がやっとなのだ。
これでは、試合終了後の観客をさばくことはできない。
いや、仮に岩切でさばけたとしても、宮城スタジアムまでは、徒歩しかない。
それだけの乗降客をバスでさばく、空き地がないのだ。
駅前の道は狭く、歩道はない。これは、いずれ利府寄りに新しい道がとおるから、全く道の改良は行っていないからだ。
- 道路について 現在建設中の道路はこちら
- 宮城スタジアムにつながる道路は大きく分けて、4つある。
A・岩切方向からの2車線の道路
B・利府駅方向からの1車線の道路
C・利府しらかし台団地、青葉台団地からの1車線の道路
D・県民の森、あるいは大和からのグランディ21の北側の道路
である。
それぞれの道路の問題点はなにか。
- 問題は、D以外は結局は全部が利府街道に回ってくることである。
これは、周辺道路の混雑を解消しないかぎり、利府街道は麻痺状態になることをしめしている。
さらに、悪いことは仙台市街(旧・仙台市)と利府を結ぶ道路は県民の森と、七北田川に阻まれ、利府街道と旧利府街道だけであり、全部の車が、岩切に集中してしまうことである。
従って、利府街道以外の道路の利用が最大の課題である。
- 次の問題は、Dの道に関連して、県民の森から向陽台に抜ける道の利用である。
キリンカップでは仙台駅−宮城スタジアムのシャトルバスルートとして活用されたが、土地の不案内による渋滞が生じたと聞く。
このルートの整備が重要であろう。
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