交通規制について
2001/07/27 revised
2001/08/11 追記

ワールドカップ時の交通規制については、先の(7/16)の2002FIFAワールドカップ宮城仙台推進委員会と、利府町ワールドカップサッカー対策協議会の話し合いの中ででてきた、という。
推進委員会側は住民の理解を得ながら、交通規制を行いたいようだ。
交通規制の範囲とあり方、さらには交通規制に伴う、住民と観客のサービスについて、自分なりに考えてみたい。
まずは、交通規制を考えるときの私の基本的考えを記す。
1.交通規制はできるだけ狭くする
交通規制は範囲を広げればそれだけ規制の効果は大きくなるが、反面規制の外と中の温度差が大きくなる。
つまり、規制外の住民が気軽に規制内に入ることができなくなる、規制内の住民は煩雑なチェックを受けることになる、などの問題が生じる。
2.規制時間はできるだけ短くする
同様に、規制される時間はできる限り短いことが必要である。
3.規制される車両は自動車に限る
車両規制は原付自転車や軽車両には適用してはならない。通行許可証をもって、原付自転車や自転車を運転することは事故につながる可能性がある。
4.通行許可証は簡単で小さいものにする
大判の通行許可証は意味がない。自動車でも自動二輪に乗る者にとっては、大きな許可証は煩雑である。
5.住民への説明をする
住民の理解と協力を得るためには、住民が参加しやすい日時を選んで説明会を行うべきである。平日の、それも日中に開いて、さあ集まれ!というのは、働いている者の多くは無理なのである。
6.広報等による情報周知の徹底
規制については事前に、あらゆる手段を用いて、その情報周知の徹底が必要である。昨年のキリンカップではこの部分が決定的に欠けて、観客に不満と「最悪のスタジアム」というレッテルが残った。これは真摯に反省すべき点であろう。
さて、次は実例を示す。 特に秋季国体開会式の交通規制は参考になる。
問題は「規制だけではダメ」ということ。

上記の考え方を元に、具体的な規制区域を考えよう。
国体の規制を知る前(7月上旬)に、私自身が規制区域として設定すべき、と考えた区間は、下の図の通りである(クリックすると拡大、115KB)。
図の赤色部分を車両進入禁止区域とする。

国体の規制図と、偶然にも同じような区域を設定している。
なぜ、この区域なのか、解説しよう。
「1.交通規制はできるだけ狭くする」という考え方と、規制しやすい区域を考える。

上の図は私の規制案の中の、菅谷台地区拡大図である。
利府街道から左折して「運動公園岩切停車場線」に入って、3つ目の信号(左折すると、県民の森方面)からが規制区域。
ここから先は、次のグランディ21正面の信号まで分岐道路はないからである。
この先、グランディ21を過ぎて、陸橋を渡り、青葉台入口までの規制とすれば、途中の分岐道路は、菅谷台団地に入る道路の3箇所(1箇所は岩切方向車線からの左折専用)と、グランディ21内に入る信号交差点、それに、グランディ21前の信号交差点(ジャスコ−利府駅方面の運動公園利府停車場線)の5つの交差点だけで、流入車両等を防ぐことができる。
一方、利府駅−ジャスコから菅谷台団地を抜けてグランディ21正面に至る、運動公園利府停車場線は、できればジャスコ西から規制をかけたいが、上記地図では、さらにグランディ21寄りの、コスモ石油GS交差点からの規制にしてある。
ここからグランディ21までにある交差点は、沢乙部落方面の小さな道、菅谷地区(菅谷不動尊方面)方面の小さな道の2つの小さな交差点と、菅谷台団地内の2つの信号交差点だけである。
車両通行止めは、コスモ石油交差点と、2つの小さな交差点で実施すればよいこととなる。
このように、流入車両が少なく、かつ交差点が少ないところを通行禁止とする方が効率的である
コスモ石油の交差点から西を封鎖すると、この交差点で大渋滞が起こる可能性があるので、本当は、「我が町、利府を宣伝しよう!」で示したように、ジャスコ西側からグランディ21までを通行禁止とした方がいいのだ。
ただ、ジャスコ西側からコスモ石油の間を規制すると、この道と平行して走る、北側の、青葉台団地に近い道が混雑する。
が、利府駅からの観客を飽きさせない手法をとることを考えると、この道(ジャスコ西側−グランディ21正面に至る道)は、菅谷台団地住民も含めて、完全な車両通行止めにしてもいいのではないか、と思う。
菅谷台団地住民は、運動公園岩切停車場線(グランディ21と岩切寄りの利府街道を結ぶ道)を利用すればいいのだから。
さて、北側の沢乙温泉の方、入菅谷地区の交通規制は、選手役員を運ぶための道として確保すべきだろう。
これは国体も同じ考え方である。
こちらも、東側の入菅谷入口から県民の森手前までと、石積トンネルを規制すれば、途中に流入車両もなく、スムーズな交通規制が可能である。

次は規制時間帯。
2002年6月9,12,18日は、いずれも15:30キックオフだ。
昨年(2000年)6月のキリンカップでは13:30キックオフで、10:00頃から渋滞状態となった。従って、3時間以上前から交通規制をかける必要がある。
具体的には、12:00〜20:00の8時間の規制が必要と考えられる。
さらに、パークアンドバスライド券を有する、多くの自家用車が間違えて、グランディ21に向かう可能性がある。
これらの自家用車は、仙台港の「夢めっせみやぎ」か、新富谷ガーデンシティに誘導しないといけない。
誘導のために、利府街道から左折した先の道に誘導案内図を出す必要がある。


(クリックで拡大 82KB)

通常は上記のように、「新富谷ガーデンシティ」に向かう人は東北道・泉ICで降りて、最初の信号を左折すればok。
「夢めっせみやぎ」に向かう人は東北道・仙台南ICから、仙台南部道路→仙台東部道路を経由して、仙台港北ICで降りて、左折2回でok。
ところが、宮城スタジアム至近まで来てしまうと、

図のように、「新富谷ガーデンシティ」へは、利府街道をUターンし、岩切大橋の手前で右折し、県道泉塩竈線→(免許センター前交差点)→国道4号経由で、「夢めっせみやぎ」へは、利府街道をUターンし、山崎交差点で、国道4号に左折し、さらに国道45線に左折していくこととなる。
この誘導をきちんとしないと、Uターンの車であふれかえる恐れがある。
そこで、交通規制区域に、Uターンゾーンを設置しておく必要があろう。
まだまだ、話は尽きないので、未完成のまま掲載しつづけることにする。
to be continued